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科目について

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「京都世界遺産PBL科目」担当教員・施設担当者インタビュー

【担当教員から】
小林 裕子 先生

京都橘大学 文学部歴史遺産学科

Q1:この科目のねらい、魅力は?
「世界遺産醍醐寺プロジェクト活動を歴史遺産研究の立場からパブリック化する」というテーマのもと、本科目では学生個々の様々な能力を養成し、予測困難な時代に活躍できる人材育成を目標としています。その魅力は、歴史遺産学のさまざまな立場から問題解決に挑む点かと思います。履修にあたって、醍醐寺の皆さまにご協力いただける貴重な機会でもあります。
Q2:実際に開講していかがでしたか
本科目を設置している歴史遺産学科には、考古学、建築遺産、考古遺産、古文書、美術史学の各コースがあります。こうした背景にあって本科目ではコースの異なる学生が集まり、調査研究をおこない、問題解決に繋げていきますので、学生同士、視点や技術の違いを受容しながら濃密な時間を過ごせていると感じました。
Q3:今後の授業の取り組みや計画、参加する学生への期待をお聞かせください
本学の科目は、プログラム参加大学のなかでも異色の方法で問題解決型学習を実施しているかと思います。といいますのも、歴史遺産学科設置科目であるために歴史遺産調査の技術を発揮する内容で例年PBLに取り組んでいるからです。今後も自身の学びを生かしつつ、本科目に参加してもらいたいと考えております。
また、活動にあたっては学外の多くの方々にお力添えいただくことになりますので、社会人として恥ずかしくないようなしっかりとした行動をしていただきたく存じます。
Q4:その他、メッセージ等
と、いろいろ申し上げましたが、思い出にのこる体験が目白押しの科目です!

【施設担当者から】
飯田 俊海

醍醐寺 教学部

Q1:授業を受け入れる理由について:事業等における課題解決・効果、大学・学生に対しての期待について
普段、私たちが見落としがちな様々なことを、学生ならではの視点で見出し、その解決方法の考案を通して、お寺の歴史や文化、環境などをより身近な存在として捉え、世界遺産の未来への継承を担ってほしいと考えます。
Q2:実際に授業を受け入れて:フィールドワーク、成果報告内容などから、学生の取り組みについて感じられたこと
フィールドワークでは、醍醐寺開創の地である山上の上醍醐から山裾の下醍醐まで、広大な境内地を二日間かけて僧侶と一緒に歩きました。その体験を通して学生のみなさんには、醍醐寺をより深く認識していただけたのではないかと感じています。町石(上醍醐への道標)調査では、醍醐寺の歴史が辿れることも見いだされ、非常に有意義な調査結果が報告されました。これは、一歩、一歩と山道を歩み、草木をかき分けながら丁寧に調べ、学生の皆さんで協力し取り組まれた地道な作業の成果と考えます。
Q3:学生の活動内容についての評価:Q1での期待に対しての評価、今後取り組んでほしい課題やテーマなど、今後、この授業に参加する学生の学びや成長に対する期待について
まずは、物事を知ることから始まり、そこから課題を見つけて解決することが目的ですが、もっとも大切にしていただきたいことは、解決にむけてチームワークで活動することであると思います。お互いが助け合うことはもちろんですが、決して甘えなどから頼り合うことなく、責任を持って最後まであきらめずにやり遂げる力を養っていただきたいと思います。
Q4:その他、メッセージなど
醍醐寺には「生かされてこそ文化財」という醍醐寺103世座主・仲田順和の言葉に象徴されるように、文化財を活用して生かしていこうという思いがあります。文化財のみならず物事の本質を見極めて既成概念にとらわれず、多角的に課題を見つけ出し、豊かな発想で解決へと導く力を磨いていただき、光ある未来社会の為に努力を続けていただけたらと思います。
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