VOICES
A.京(みやこ)を学ぶ
「京都世界遺産PBL科目」担当教員・施設担当者インタビュー
【担当教員から】
吉野 秋二 先生
京都産業大学
- Q1:この科目のねらい、魅力は?
- 上賀茂神社(賀茂別雷神社)のいくつかの行事に参加しながら、神社や行事への理解を深め、チームとして「上賀茂神社の魅力を学生の視点で発信する」ことを目指す授業です。毎年7月第4日曜日に開催される「賀茂の水まつり」を企画・実行することを活動の中心に置いています。大学の枠をこえた形で、主体性・考える力・チームで働く力などを、実践的に身に付けることができる授業です。
- Q2:実際に開講していかがでしたか
- 令和3年は、緊急事態宣言の合間を縫うような形でしたが、7月25日に、「賀茂の水まつり」を無事に行うことができました。なかなか思う通りにはならないことも多かったのですが、それも貴重な経験であったと感じています。
- Q3:今後の授業の取り組みや計画、参加する学生への期待をお聞かせください
- 今後も、上賀茂神社と協力しながら、「上賀茂神社の魅力を学生の視点で発信する」試みを継続していくつもりです。伝統の継承・発展には、大切なものを守っていくとともに、新しい価値を生み出していく試みが不可欠です。さまざまな立場の学生に、授業に参加していただければと希望しています。
【施設担当者から】
米山 裕貴 様
賀茂別雷神社(上賀茂神社)
- Q1:授業を受け入れる理由について:事業等における課題解決・効果、大学・学生に対しての期待について
- 賀茂別雷神社においては年間沢山の祭典がございますが、その中で「水まつり」という祭典がございます。私達、神職は普段神社でご奉仕をさせて頂いていて当たり前に思っていることが世間的には当たり前では無いことがいくつかございます。そいった私達に無い考え方を持っている学生達に意見を頂いて、運営に携わっても頂き、水まつりを毎年、斎行させて頂いております。若い子達に発信をしていく中で、今後もそういった考え方を持って頂いて一緒に頑張っていけたらと思います。
- Q2:実際に授業を受け入れて:フィールドワーク、成果報告内容などから、学生の取り組みについて感じられたこと
- 学生の取り組み自体は全く問題がございませんが、この取り組みは部活動のような先輩・後輩といった関係性が無い為、一言で申しますと毎年初めましてから始まり、神社を説明し、企画等など最初からお話を進めていくといった流れになっております。学生が入れ替わり毎年違う子が携わると、新鮮な意見が出てくるとも思いますが、いい企画があってもその考えでの取り組みは1回で終わってしまいます。私はこの取り組みを賀茂別雷神社と深く進めていきたいのですが、その都度、この現状だと学生が変わってしまうと、どうしても浅い形になっているのではないかと思いますので、良いものは膨らませていき、良い意見は反映していく、年を重ねるごとにより良いものを作っていけたらと思います。
- Q3:学生の活動内容についての評価:Q1での期待に対しての評価、今後取り組んでほしい課題やテーマなど、今後、この授業に参加する学生の学びや成長に対する期待について
- 講義ではあるが、講義・単位の為といった考え方では無く、積極的に取り組んで頂き、賀茂別雷神社の水まつりの取り組みということで、集客は勿論の事、賀茂別雷神社と水というテーマを掲げて取り組みをして頂きたいです。
- Q4:その他、メッセージなど
- 現在検討段階ではあるが、賀茂別雷神社の水まつりを斎行するにあたって、この取り組みを主体的に活動をして頂いているが、この取り組みをより良いものにしていく為、賀茂別雷神社の水まつり実行委員会みたいなものを立ち上げ運営を行っていく予定をしております。つきましては今後の活動自体が実行委員会が立ち上げられましたら活動内容が変わっていくことも考えられますのでその際は宜しくお願い致します。
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