大学コンソーシアム京都 単位互換制度

科目について

科目について

About Course

VOICES

京(みやこ)を学ぶA.京(みやこ)を学ぶ

「ミュージアムPBL科目」施設担当者インタビュー

田中 正之 先生

【施設職員から】
田中 正之 先生

京都市動物園 生き物・学び・研究センター

Q1:授業を受け入れる理由について:事業等における課題解決・効果、大学・学生に対しての期待について
これまでも、さまざまな大学からの依頼で講義や実習をおこなってきた。PBLという科目は最近知ったが、大学生が自ら考えて答えを見つけていくということで、そもそもやる気のある学生が受講してくれることを期待した。その上で、動物園としては大学生年代の来園者層が薄いという課題もあり、彼ら自身に動物園の魅力発信をしてもらえるならば、効果的だと考えた。ただし、受け入れ直後からコロナ禍に入り、ただ集客をするのではなく、動物園が何を伝えるべきかということを考えるテーマとした。
Q2:実際に授業を受け入れて:フィールドワーク、成果報告内容などから、学生の取り組みについて感じられたこと
さまざまな大学から参加する25名以上の学生を指導するのは、大学の先生でもたいへんなご苦労だと思う。幸い、参加してくれた学生は皆真剣に課題に取り組んでくれた。半期15回の講義回で動物園での成果の実施までしようとしたので内容としてはとても濃く、忙しいものだったと思うが、みんな最後までついてきてくれた。
Q3:学生の活動内容についての評価:Q1での期待に対しての評価、今後取り組んでほしい課題やテーマなど、今後、この授業に参加する学生の学びや成長に対する期待について
コロナ禍という、それ以前にはなかった状況下で始まり、2期にわたって学生を受け入れたが、その間でも動物園にとって重要な課題がシフトしていった。とくに「動物福祉(アニマルウェルフェア)」というテーマが、世界的に重要視されるようになり、今後の中心テーマとなっていくだろう。国内ではまだ一般に関心が高くはないので、一から教えていくことになる。その間の学生の抱く疑問について、こちらで答える過程がお互いによい学習の機会になると思う。
Q4:その他、メッセージなど
学生の皆さんへ: 動物を、インスタグラム等での自己表現の道具としたり、自身の癒しを求める道具としたりと、そんな扱いをしたり、そんなイメージでとらえていないだろうか。動物たちは、それぞれの個体がそれぞれの一生を生きている。喜びも苦痛も感じるし、ストレスに苛まれて体調を崩すこともある。そんな動物たちの幸福について、私たち人間は責任を持たなければならない。それは動物園にいる動物から、家庭にいるペット動物、家畜などの産業動物、そして絶滅の危機に瀕している野生動物も同様です。そんな視点から、私達が動物たちに何をできるか、一緒に考えてみませんか。
藤田 龍平 先生

【施設担当者から】
藤田 龍平 先生

京都市京セラ美術館 事業企画推進室 ラーニング担当

Q1:授業を受け入れる理由について:事業等における課題解決・効果、大学・学生に対しての期待について
京都市美術館(京都市京セラ美術館)の歴史や魅力をお伝えします。また美術館は常に様々な運営課題に取り組み続けていますので、企画立案やグループワークを学ぶPBLのテーマに適しています。
Q2:実際に授業を受け入れて:フィールドワーク、成果報告内容などから、学生の取り組みについて感じられたこと
学生さん達の中に生まれた小さな直感を感じることができて楽しかったです。それぞれの直感はグループワークの中で必ずしも企画という形にまでならないこともありますが、それぞれの中に生まれた小さな直感を少しづつだけでも聞かせてもらえたので充実した時間でした。
Q3:学生の活動内容についての評価:Q1での期待に対しての評価、今後取り組んでほしい課題やテーマなど、今後、この授業に参加する学生の学びや成長に対する期待について
美術館に対するそれぞれの率直な印象に期待します。例えば「つまらない・興味がない」などの印象は、企画立案の大事なスタートラインになります。逆もまた同じです。美術館に抱いている率直な印象、フィールドワークによる発見、そこから生まれるアイデア、に期待します。
Q4:その他、メッセージなど
とりあえず、散歩の気分で遊びにきてみるだけでもなかなか楽しい美術館ですよ。
山元 英昌 先生

【施設担当者から】
山元 英昌 先生

京都精華大学/京都国際マンガミュージアム

Q1:授業を受け入れる理由について:事業等における課題解決・効果、大学・学生に対しての期待について
日本のマンガ文化を世界に発信し続ける、京都国際マンガミュージアムの魅力をより高めると同時に、来館されるお客様の目線での諸問題の改善策や企画等、スタッフでは思いつかないアイデアに出合えることを楽しみにしております
Q2:実際に授業を受け入れて:フィールドワーク、成果報告内容などから、学生の取り組みについて感じられたこと
皆さん問題点を発見し理想の在り方を提示することは比較的容易にできるのですが、それらを具体的にどの様に解決へと結びつけるか、その過程や具体策を提示することの難しさや、大切さを学ぶきっかけとなったように思います。
Q3:学生の活動内容についての評価:Q1での期待に対しての評価、今後取り組んでほしい課題やテーマなど、今後、この授業に参加する学生の学びや成長に対する期待について
グループワークではお互いのコミュニケーションがとても大切ですが、自分とは違う考えを受入れ、自分の考えもきちんと伝えるというごく当たり前の事が意外と難しい。Q2でも述べましたが、皆が互いに意見を交換し合いながらより良い一つの発表に結びつける過程の大切さを学べる事がこのフィールドワークの魅力だと思います。
Q4:その他、メッセージなど
日本のマンガ文化を世界に発信し続ける、京都国際マンガミュージアムの事を知ってもらいたいです。
廣田 琢也 先生

【施設担当者から】
廣田 琢也 先生

京都鉄道博物館 総務企画課

Q1:授業を受け入れる理由について:事業等における課題解決・効果、大学・学生に対しての期待について
京都鉄道博物館を舞台に、現状分析、問題把握、解決方法の検討を実践的に行う貴重な機会である。時には厳しいお声掛けをすることもあるが、それはこの活動が実際に当館のお客様を前にして行うためであり、当館が館内で催事を行うために一つ一つ検討を積み重ねていることを体感していただける機会になると考えている。
Q2:実際に授業を受け入れて:フィールドワーク、成果報告内容などから、学生の取り組みについて感じられたこと
当館の現状分析は毎年よくできている。問題に対する解決方法は毎回方向性が異なるもので興味深い。しっかり形として成ったもの、残念ながら上手くいかなかったものがある。それでも学生が自ら考え、行動する貴重な機会となっているものと考えている。
Q3:学生の活動内容についての評価:Q1での期待に対しての評価、今後取り組んでほしい課題やテーマなど、今後、この授業に参加する学生の学びや成長に対する期待について
博物館との関係性が正直希薄な大学生の皆さんが当館を訪れ、五感を使って過ごした時、当館に対してどの様な感想を持たれるのか、どの様な問題を見出すのか、それらをどの様に解決しようとするのか、毎年切り口が異なるので楽しみにしている。
Q4:その他、メッセージなど
当館は鉄道を主体とした博物館であるが鉄道に興味が無くても問題なく、あえて興味の無い当館において活動することで、新たな発想が生まれることがあるかもしれない。その様な「挑戦」にも期待している。

科目一覧へ戻る

PAGE TOP