大学コンソーシアム京都 単位互換制度

科目について

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「京都世界遺産PBL科目」参加者の声

樋上 真央さん

 樋上 真央さん

同志社大学 3回生

特殊講義?「清水寺の△△の○○(良い点)を磨け!、もしくは□□(困っている点)を救え!」(立命館大学×清水寺)

Q1 この科目をどのように知りましたか?
世界遺産が好きで、それに関する内容や場所で学びを深めたい!と思い単位互換制度で授業を探していたところ、偶然にも世界遺産を舞台にしたこの授業の存在を知りました。
Q2 この科目に興味を持った点はどこですか?
学生が自ら清水寺の魅力や課題を発見するところから始まり、独自の視点で魅力を伸ばす、もしくは課題解決を図る提案ができるという点に興味を持ちました。あらかじめ決められたフレームが全くない環境のなか自由な発想で議論と提案ができるところが魅力的であり、強く関心を持ちました。
Q3 この授業であなたががんばったことやためになったことはどんなことですか?
チーム活動をするにあたり仲間と納得いくまでひたすら考えぬき、一切妥協しなかったことです。チーム全員が同じ深い場所で言葉を交わし合い、「これだ!」と思えるアイデアを生み出せた時のあの感覚は忘れられません。全員でこの場所に辿りつき、アイデアを生み出す、あるいはそれに磨きをかけることはそう簡単ではありませんでした。時には意見がぶつかり前に進めないこともありましたが、腑に落ちるまで話し合い、成果物に使用する表現1つ1つに一切妥協することなくこだわりました。こうした雰囲気でチーム活動を進めることができたのは、「考える」ことを大切にしているメンバーの存在と、「よりよいものを作りたい」という意識を全員で共有できていたことが関係していると思います。一緒に日々を過ごすなかで得られた仲間とのつながりや、深く考え議論する経験、提案をストーリーとして組み立てる構想力は、この先もずっと大切にしていきたいです。
Q4 授業の中で、がんばったけどうまくいかなかったこと、しんどかったことはありましたか?あった場合は、どんなことですか?
私たちは清水寺で下駄を履き、参拝者が「音をまとう」体験をするという提案を行いましたが、アイデアを形にする過程で「論理に整合性を持たせること」が私たちのチームにとって一番大きな壁でした。具体的には、下駄を履く行為と清水寺の観音信仰がどのように結びつくかという問題です。メンバーと何時間も話し合いましたが、議論が行き詰まり沈黙が流れることも多々ありました。そんな時に場の空気を変えるような小話をしてくれるメンバーがいて、そこからアイデアのヒントに結びつくこともありました。先生方のアドバイスもいただきながらじっくり議論し、資料の提出期限まで残りわずかというところで、何とか客観的に見ても整合性のとれたストーリーを組み立てることができました。みんなの緊張がほぐれる姿を見て、チームにとって最も達成感に溢れる瞬間となったのではないかと感じています。
Q5 受講する中でZOOMやLINEなどオンラインシステムはどのように利用されましたか?オンラインがあって良かった点・効果的に
活用できた点などがあれば教えてください。(オンラインでの授業や、利用がなかった場合は「なし」とお答えください)
感染状況や京都以外に在住するメンバーがいることなどを鑑みて、課外のミーティングはほぼ全てZoomを使用して行いました。清水寺での実地調査と併用してオンラインシステムを活用することで、ミーティング時間の調整や資料の共同編集が容易になり、チーム活動の質を高めることができたと思います。
Q6 この授業を受けて、あなたが成長できたなと実感する部分はどこですか?
私が成長できたと実感する部分は、「考える力」と「アイデア力」です。この授業を受講する前の私は、チームで納得いくまで議論を重ねる経験をあまりしてきませんでした。正直に言うと、異なる意見を言うことで話の流れを妨げるのではないかという不安や、一人だけ熱量がありすぎると周りがどう思うかと心配になる気持ちがどこかにあり、結果としてチーム全員が遠慮したまま終わる状態が多かったように思います。しかしこの授業を受講して、今までの私がいかに中途半端な気持ちでチーム活動を進めていたかに気づかされました。私たちの提案にじっくり耳を傾けてくださる先生方との出会いや、本音で話し合う環境を作ってくれたメンバーの存在によって、議論してクオリティを高めることの面白さに気づくことができました。おかげで「これくらいでいいや」という心持ちでは到達できないような場所に立つことができたと感じます。
Q7 この授業を人にオススメするポイントがあれば教えてください。
この授業では「清水寺の魅力や課題を発見し、それをさらに伸ばす、または解決するための提案を行う」ということ以外に決まったフレームがなく、「こうしなければならない」という指示もありません。チームごとに自ら課題を設定する必要がある分、最初の頃は良いアイデアが思いつかず苦戦したのを覚えています。しかし逆に言えば、自由な発想で私たちにしか生み出せないアイデア探しにチャレンジできる、またとない機会です。こうした環境で他大学、他分野の学生と一緒に取り組むことで、考え方の幅を大きく広げることができたと私は実感しています。清水寺に何度も足を運びながら参拝者が鳴らす音に耳を澄ませ、清水寺の方々へお話を聞き、仲間や先生方と一緒に考えるという特別な時間を、ぜひ皆さんにも過ごしていただきたいです。
Q8 「単位互換」のことをまだ知らない学生や、知っているけど迷っている学生が、「単位互換」を受講してみようと思えるような
メッセージをお願いします。
大学の垣根を越えて授業が受けられる単位互換制度は、自分の可能性を広げることができるチャンスだと思います。たとえ異なる分野の授業であっても、興味があれば勇気をもって受講してみてほしいです!授業が終わるときには、きっと少し違った角度で自分の周りを見ることができるようになっていると思います。

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